2025年09月18日 12:03

新居浜工業高等専門学校は、8月19日・20日の2日間、包括連携協定を締結している愛媛県鬼北町の広見中学校にて、町内の中学生を対象としたバイオテクノロジーの出前講座を開催した。

この出前講座は、2022年12月に締結された包括連携協定に基づき、連携事項「教育・文化の振興に関すること」の一環として実施されたもの。中学生が日常では体験できないバイオテクノロジー技術に触れる機会を提供し、地域における理系教育の振興と人材育成に寄与することを目的としている。

今回で3回目となる本講座は、本校生物応用化学科及び環境材料工学科2年生の8名が講師を務めた。参加した中学生は、大腸菌にクラゲ由来の蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を組み込む遺伝子組み換え実験や、タンパク質分解酵素の働きを調べるミニ実験などに取り組んだ。

2日間をかけた実験の結果、見事に光る大腸菌の培養に成功。参加した中学生からは、「DNAや遺伝子のことが身近に感じられておもしろかった」などの感想が寄せられ、バイオや化学、高専進学への関心が高まった様子がうかがえた。また、講師を務めた学生にとっても、中学生に教える立場を経験することは、授業で学んだことや自分で調べたことを中学生に伝えながら理解を深める、貴重な学びと刺激の機会となった。