サンマルクホールディングスは、農事業の参入に向けて、コメや小麦などの農産物の生産・販売を行う事業会社として「株式会社サンマルクファーム」を設立した。

昨今、主食であるコメの市場価格が不安定な状況となっている。また、農家の経営安定化に向けて農地の効率的運営が必須の状況であり、裏作の実施が推奨されている半面、担い手の高齢化もあり、労働力確保が喫緊の課題となっている。一方、小麦の生産において、その需要は年々増大しているものの、国産小麦の生産量は横ばいの状況が続いている。また、企業の農事業参入が相次いでいるものの、安定的な販売先の確保が難しいため、農事業経営の安定化に課題を残している。加えて、外食産業においては、規模拡大に伴う、持続可能な食材調達に対する危機感が増大している状況となっている。

今回の「サンマルクファーム」設立により、これまで企業の農事業参入において障壁となっていた安定的な販売先を自社グループ内で消費することで解決し、農事業経営の安定化に向けた基盤を創ることが可能となる。また、生産されたコメや小麦などの農作物を、国内外にある850店舗以上のネットワークを活用し、広く国内外に生産地を訴求することができる。さらに、グループ内における働き方の多様化に向けて、レストラン、カフェ業態に加え、農作業といった働く場所を確保することで、農事業経営の安定化に向けた労働力の確保と従業員の職種多様化を同時に実現することができる。

所在地は、熊本県宇城市松橋町南豊崎619-6。営業開始（圃場契約）日は11月初旬。

サンマルクホールディングス