2025年06月30日 16:09

JR北海道と電脳交通は、電脳交通が提供する『列車内で降車後のタクシーを事前に手配できるサービス「タクジット」』を活用し、宗谷本線内の特急列車にて実証事業を開始する。JR北海道宗谷本線の名寄駅、南稚内駅、稚内駅を対象に、7月1日~12月31日までの実施を予定。
「交通空白」解消に向けて、実効性かつ持続可能性のある取組を全国規模で推進するため、2024年11月に「交通空白」解消・官民連携プラットフォームが設置された。JR北海道は北海道の交通事業者の一社として参画している。今回の実証事業では、JR北海道と電脳交通が「特急宗谷、特急サロベツ」の車内から簡単にタクシー手配できるサービスを期間限定で提供する。
利用においては、まずJR北海道特急宗谷、特急サロベツの座席テーブル背面にある二次元コードより「タクシー配車予約WEBフォーム」を読み込む。次に、「氏名」「電話番号」を直接入力、「列車名」「降車駅」はプルダウンから選択。必要に応じて目的地やその他情報を入力(任意)、「送信」を押下する。
様々な社会環境の変化で問題が顕在化していることの一つに、JR北海道 が保有する駅という交通結節点での二次交通との乗り継ぎ課題がある。今回の実証事業を通じて、鉄道からタクシーへの乗り継ぎの利便性向上を図り、「交通空白」解消に向け、実証結果を自治体とも共有して乗り継ぎ課題の解決に活かしていく。