2025年05月22日 16:01

エイベックス・クリエイター・エージェンシー(ACA)が運営するオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」では、6月4日より、やんツーさんの個展「Homage to NewYork」を開催する。
やんツーさんは、セグウェイが作品を鑑賞するインスタレーション作品や、AIを用いた自動描画マシンなど、機械が人間の行為を代行する「自律的な装置」を用いた作品を制作している。近年では、自身が用いる技術の根幹にあるエネルギーの在りかを追求する作品を展開。インフラとなるテクノロジーを批評的にまなざす作品を通じて、テクノロジーと人間の関係性を問い直すとともに、表現の主体や身体性について新たな視点を創出する。
本展では、昨年ACCの助成を受けてニューヨークやその他アメリカ各所で半年間リサーチを行ったやんツーさんが、その経験を元にして新作を制作し、展覧会を構成する。7メートルに及ぶ壁面に、滞在中に得た記録素材をコラージュした巨大作品を展示し、滞在経験に紐づいた手法を通じて、ニューヨークでの体験を視覚的に再構成。また、「遅いミニ四駆」シリーズの新作が、会場を囲む全長15メートルにおよぶ特設コースを徐行する。
さらに、ラジカセと端材、現地で録音した音声を用いたサウンドインスタレーションや、やんツーが「E.A.T.」メンバーを取材したインタビュー映像、代表作「脱成長のためのイメージ」シリーズ最新作など、新作10点以上を発表する。