2025年05月22日 12:56

ExaMDは、AIを用いて患者の歩行機能を短時間で分析できる医療用AIアプリを開発し、2025年第2四半期に販売を開始する(予定)。

高齢化社会が進展する中、関節系・運動器系の疾患や歩行時の転倒による骨折など、歩行機能の低下は、日常生活や生活の質に大きく影響するとされている。一方で、患者の歩行状態を把握する分析ツールは、専用の機器や大きな設置スペース、操作に精通した担当者を必要とすることや、診断結果の提供に時間かかるといった課題があった。

こうした背景からExaMDは、全世界で普及が拡大しているスマートフォンでの利用を想定し、独自AIを活用した、医療用の歩行分析のAIアプリを開発することにした。スマホで撮影した歩行動画をAIが分析し、測定結果をその場で簡単に確認する事ができる医療用ソフトウェアだ。高齢者を中心として自身の運動機能の状態を容易に把握し、早期に適切な対策を講じることを支援し、健康寿命の延伸に貢献することを目的とする。

また本件に関連し、医学的な評価や臨床エビデンスの構築、医療機器としての安全性確保を主な目的とし、順天堂大学との共同開発契約をこのほど締結した。ExaMDは今回の「運動器/リハビリ」、優先審査指定を受けた「認知症」の両分野を中心に、AIを利活用した超高齢社会の課題解決に取り組んでいく。

ExaMD