2025年03月18日 12:00

ポケット・クエリーズは、鉄建建設と、2月21日、四足歩行ロボットの建設現場での活用可能性・走行性能を検証する実証実験を開始した。
建設業界では慢性的な人手不足や高齢化が進行しており、熟練技術者の減少が現場作業の継承や品質維持の大きな課題となっている。また、DXの進展が遅れていることで、生産性向上や安全管理の高度化に向けた技術活用が十分に進んでいない現状がある。
鉄道建設現場やマンション建設現場では、高所や不安定な足場など、人が立ち入るのが危険なエリアが存在する。悪環境での巡回・点検作業の負担軽減や作業の省人化が求められているが、既存のロボット技術では悪路での安定走行や遠隔制御にまだまだ課題が残っている。こうした課題を解決するため、同社は鉄建建設と連携し、鉄建建設の建設技術総合センター内にある軌道再現施設や宿泊施設を利用し四足歩行ロボット実証実験を開始した。
軌道再現施設では、四足歩行ロボットを階段や不安定なバラスト上で走行させ、鉄道建設現場における実際の動作条件を再現し、安定性や障害物回避性能を確認。宿泊施設では、wi-fi環境下での遠隔操作による巡回検証。四足歩行ロボット搭載カメラの映像伝送をもとに、遠隔操作時の制御精度や操作性を評価する。
同社は、実証実験で得られた知見を活かし、四足歩行ロボットとの連携機能強化やXR技術の活用を進め、安全で効率的な建設現場の実現と業界課題の解決を目指す。
開始時期は2月21日。実証場所は鉄建建設㈱ 建設技術総合センター。