2025年03月12日 15:53

3月12日、日本デザインセンターは「stone engine」をオープンソース化した。

「stone」は、縦書きにも対応した日本語向け文章作成アプリ。「書く気分を高める」をコンセプトに、シンプルなUIと操作感によって、まっさらなノートに文字が美しくつづられていくような書き心地を実現してきた。2017年のmacOS版リリース以降、ダークモードや原稿用紙モードなどの機能を追加しながらアップデートを重ね、2023年には「stone for iPad」をリリースした。

今回、「stone」のコアエンジン部分「stone engine」をオープンソース化。これにより、従来アプリ上では実現できなかった日本語特有の文字組版を、誰でもiOSのアプリに実装できるようになる(macOSについては順次対応予定)。

書籍などで通常行われている日本語の文字組版は、縦書き・横書き、アルファベット・英数字が組み合わさった複雑な構成。そのため、海外で開発されたOSにおいてはそういった日本語特有の文字組版を実現することはこれまで出来なかった。その結果、Webサイトやアプリを書籍と比較してみると、文字の並びがパラついて見えるなどの読みにくさが生じていた。「stone engine」のオープンソース化は、そうした状況を改善し、アプリ上での日本語テキストの読みやすさを高めていくことを目指したもの。オープンソースダウンロードはこちら