2024年10月18日 16:20

日本フェアトレード・フォーラムでは、日本エシカル推進協議会および日本フェアトレードフォーラムの後援を得て、エシカル市場の規模を明らかにすべく、調査実行委員会を2023年秋に組織。1年がかりで調査を行った。

社会(生産者、労働者、地域社会など)や、環境に配慮した製品やサービスを購入する「エシカル消費」。2015年に国連総会で採択されたSDGsが目標12で「つくる責任、つかう責任」を掲げたように、エシカルな生産と消費は世界全体で取り組むべき課題となっている。

日本でも2014年に日本エシカル推進協議会(JEI)が発足。翌2015年には消費者庁も「倫理的消費」調査研究会を開催してエシカル消費特設サイトを設けるなど、エシカル消費の推進に力を入れている。こうしてエシカルの輪は確実に広がっているが、実際に日本でエシカル消費がどのくらい行われているかは不明だった。

このたびの調査の結果、2022年の日本のエシカル市場規模は8兆円超にのぼることが明らかになった。これは、同年のイギリスのエシカル市場規模の約3分の1に相当する。また、フェアトレード市場も400億円に達し、2015年の265億円から7年間で1.5倍に拡大したことが分かった。この調査は、日本フェアトレード・フォーラムと日本エシカル推進協議会の後援を受けた有志により実施され、今後も継続される予定。詳しくはこちら