2024年07月24日 12:52

ウミトロンは、このたび、日本テレビの報道番組「真相報道バンキシャ!」の特集において、AIを活用した三浦半島のアマモ場マッピングを行った。本プロジェクトは、同番組のメインキャスターを務める桝太一さん(同志社大学)及び海辺つくり研究会の木村尚理事と連携、三者が一体となって実施した。

アマモは、浅瀬の海岸を中心に光が届く海底に生息する海草で、光合成により二酸化炭素を吸収して酸素を作ったり、海水を浄化したりするなど、海の生き物だけでなく私たちにとっても大切な植物。しかし、近年の環境変化や人間活動の影響により、アマモ場の減少が深刻化しており、その現状把握と保全が急務とされている。

養殖現場に向けた技術開発だけではなく、豊かな海での持続可能な養殖を実現できるよう、海の生態系の保全、回復にも技術で貢献していきたいという思いから今回の連携に至った。

今回のプロジェクトでは、2005年と2024年に木村理事及び日本テレビが撮影した空撮写真を使用した。ウミトロンは、これらの写真に対してAIによる画像解析技術を駆使し、アマモ場を高精度で検出。これにより、広範囲にわたるアマモ場の現状を迅速に把握することが可能となった。このような完全遠隔でのアマモ場マップ作成は、ウミトロンとしては初めての試みとなる。

本アマモ場マップは、7月21日の「真相報道バンキシャ!」の放送内で公開され、視聴者にアマモ場の現状とその重要性を伝えることができた。