2024年07月16日 15:47

イカロス出版は7月16日に「航空会社がわかる本 ANA編」を発売した。2020年春以降、およそ3年にわたって続いたコロナ禍により甚大なダメージを受けた航空業界が、社会活動の正常化に伴う急速な需要回復によって完全復活。運休していた路線は次々と復便を果たし、新型機や新サービスの導入も活発化してきた。
日本最大級のエアラインとなったANAグループも国際線を中心に劇的な業績改善を遂げ、2023年度は過去最高水準の好決算となった。コロナ禍前から盛り上がりを見せていた訪日観光需要の回復が著しいことから、今後も国際線を中心に路線・便数の増大が期待される。
一方で、コロナ禍前から業界が直面していたのが人手不足。日本のエアラインは事業規模縮小を強いられたコロナ禍の間も極力雇用を維持しようと努めてきたが、需要の再拡大や定年退職者の増加もあって人材確保が再び課題になっている。こうした状況を受けて各航空会社は採用活動を積極化しており、ANAグループも例外ではない。
本書では、日本のリーディングエアラインとなったANAグループの業務内容、運航機材、サービス、ネットワーク、グループ企業などの情報を紹介。さらに、オペレーションの最前線を支える現場スタッフたちの仕事ぶりもフィーチャー。ANAのファンブックとして楽しめるだけでなく、航空業界志望者が就活の参考書としても活用できる新しい企業研究本となっている。定価2200円(税込)。