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2024年07月12日 12:59

求龍堂は、飛び出す絵本「シュルレアリスム ポップアップ」日本語版を発売する。

求龍堂は1923年創業、2023年に100年を迎えた美術書出版社だ。著名なフランスのイラストレーターであり、ポップアップブック(飛び出す絵本)のスペシャリストであるジェラール・ロ・モナコさんは、詩人アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から100年を記念し、シュルレアリスムを象徴する作品を仕掛けページに盛り込んだ、詩的なポップアップブックを考案した。フランス・パリのポンピドゥセンターから出版され、今回日本語版として初登場する。

この飛び出す絵本の世界は、シュルレアリスムの主要な作品のヒントになるモチーフたちがウインドウにずらりと並ぶギャラリーの扉が開き、私たちを招くところから始まる。誘いにのって頁を開くと、サルバドール・ダリの電話の上にロブスターや、ヴィクトル・ブローネルの狼テーブルが飛び出す。ジャン・アルプの美しい彫刻、マン・レイの「不滅のオブジェ」も小粋な動きを見せられ、ジョゼフ・コーネル、ドラ・マール、ルネ・マグリット、アンドレ・ブルトンなど・・・シュルレアリスムのオールスター作品が読者の手によって動き出し、読者を彼らの幻想的な世界へ誘う。

オブジェとしても楽しめて、好きなところを開いてインテリアにも。フランス的センスに溢れた、大人の知的好奇心をくすぐるアート仕掛け絵本だ。美術館の出版物らしく、巻末には実際の作品画像とともに、作品情報としっかりとした解説を掲載。自分用にも、アート好きな人へのギフトにもぴったりだ。

定価は3960円(税込)。

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