2024年06月05日 15:29

栗田工業、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、およびSMFL みらいパートナーズの3社は、使用済紙おむつの分別処理装置「クリタサムズシステム(R)」の普及を目的とした業務協定を5月31日に締結した。
日本国内では、使用済紙おむつは主に一般廃棄物として廃棄物処理業者や地方自治体などの焼却施設で処分されており、高齢化社会の進行などを背景に、廃棄量の増加が予測されている。焼却処分する際のエネルギー消費やCO2排出増加を抑制し、廃棄物を再資源化していくことが求められている。
本装置は、従来焼却処分されていた使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、ビニール袋などのプラスチック類とパルプ類を含む処理水への分別を可能にするもの。栗田工業が2023年11月から事業展開しており、廃棄物量、ならびに焼却に伴うエネルギー消費量やCO2排出量の削減が見込める。また、分別したプラスチック類やパルプ類は、再生プラスチックや再生パルプとして利活用することで、使用済紙おむつを再資源化することができる。
3社は、互いの強みやネットワークなどを活用し、本装置への関心や需要のある廃棄物処理業者や地方自治体へアプローチする。それとともに、SMFLグループのファイナンス機能を活用した本装置導入にあたっての幅広い選択肢を提供し普及を促進。使用済み紙おむつのリサイクルを通じた循環型社会の実現への貢献を目指す。