2024年05月29日 15:40

東邦ガスネットワークとマイクロベースは、2022年9月から実施してきた家庭に引き込むガス管の効率的な更新に向けた「将来の空き家予測」の実証実験を完了した。

東邦ガスネットワークが保有する住居ごとの都市ガス使用量やガス管種・埋設年数などに関するデータを、マイクロベースが開発した「MiraiE.ai(ミラーエ)」に活用。それにより将来の空き家状況を住居単位で予測することが可能となり、4年後の予測精度が約9割となることを確認した。

「MiraiE.ai」は、効果的かつ効率的な空き家対策、老朽インフラ対策の実現に向け、社内データを用いて現在から将来までの住居単位の空き家発生・再入居を予測するAIシステム。なお、都市ガス使用量などをAIに適用し、将来の空き家を予測するのは、全国初の取り組みとなる。

東邦ガスネットワークは、保安確保のために進める経年ガス管更新の優先順位付けについて、従来のガス管種 や埋設年数などを踏まえた考え方から、本予測を活用。空き家となる可能性が低いものから対策を進める考え方に見直していく。この取り組みにより、経年ガス管を更新した後に当該ガス管が不使用となることを大幅に回避できる見通し。

東邦ガスネットワークは、マイクロベースと連携して、本取り組みを展開し、他ガス事業者が実施する経年管 の更新などの一助としていく。また、東邦ガスネットワークはAIを積極的に活用することで、更なる業務の効率化・高度化を目指す。