2024年02月08日 15:58

GK京都は、ヤマハ発動機の水上オートバイ「ウェーブランナー」やスポーツボートに2024年モデルより搭載される、セルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂を用いたエンジンカバーをデザインした。

CNF強化樹脂は、木材繊維(パルプ)からなるバイオマス素材のCNFを、ポリプロプレンなどの樹脂と混ぜて成形を行う高強度の新素材。従来の樹脂材料と比較して、軽量化を図ることも可能。またこの素材を用いることで、使用する樹脂の総量の削減やCO2の削減にも繋がり、温暖化ガス排出の削減といった環境への負荷の軽減が期待されている。

また、エンジンカバーはこれまで、エンジン上部に取り付けエンジン全体を覆い隠す構成のものだったが、今回のデザインではエンジンを積極的に見せている。スポーツカーなどに見られる車体のねじれを抑えるためのストラットタワーバーのような、クロスバーのコンセプトに基づいて軽量かつ剛性を感じさせるデザインにした。「エンジン本体を見せつつ必要な箇所は覆う」という構成にすることで見た目にも軽量化を演出し、エンジン全体の魅力を引き出すデザインを採り入れた。

新素材を搭載した製品は、2月14日~18日、米国Miami Beach Convention Center(Miami, FL)で開催される「Miami International Boat Show2024」に展示される。