2023年12月22日 12:58

日本カーシェアリング協会は、非営利団体、そのスタッフを対象にしたカーリースサービス「NPOカーリース」を開始した。

同協会は、2011年4月、東日本大震災後の宮城県石巻市で設立された非営利団体。自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングを開始。今までに延べ1000台超の車の寄付が集まっており、その車を活用した被災地での無償貸出支援の他、地域の車の共同利用を通じた地域づくり事業であるコミュニティ・カーシェアリングの普及促進や、生活困窮者やNPOへの車の貸出支援などを行っている。

「NPOカーリース」が生まれた背景には、日本全体で拡がる社会的な課題に対応し、特に非営利団体が抱える車両調達の難易度や高額な運用費用を軽減する狙いがある。多くのNPOは地域社会において不可欠な役割を果たしているが、財源等活動の特性から車両の確保が難しい場合があり、それが活動を広げるうえで支障となるケースが散見されている。「NPOカーリース」を通じてNPOの車の課題を解消できればと考えている。貸し出す車両は同協会に託された寄付車両(中古車)となる。

車種・月額リース料金は、軽自動車:1万6500円、小型車:2万2000円、中型車:2万5300円、大型車:2万7500円(すべて税込)。契約期間は1年(更新可能)。貸出拠点は全国4か所(協会石巻本部、栃木支部、静岡支部、九州支部)。

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