2023年10月12日 19:00

FUJIはエデックリンセイシステムと共同で、協働ロボットの生産性向上に貢献する、国内初となる安全認証を取得した3D安全センサー「AcroSensor(アクロセンサー)」を開発した。同センサーを製造・販売するエデックリンセイシステムでは、10月12日よりサンプルの提供を受け付け、11月初旬から受注を開始する。
人手不足が深刻化する製造現場にて導入が進んでいる協働ロボットにおいて、柵がない状態でも安全を確保してロボットを速く動かすためには、人の接近を検知する安全センサーが必要。一般的な安全センサーには2D方式のレーザースキャナーが用いられているが、この方式は人の手先の接近までは検知できない。安全確保のためには、人が手を伸ばしたときの距離などを考慮した広範囲を、ロボット停止領域として設定する必要がある。
一方、ロボット停止領域が広範囲にわたると、その領域への人の侵入確率が上がるためロボットのチョコ停が発生しやすく、生産性が低下する要因となっている。
「AcroSensor」は、ミリ波レーダーを活用した3D検知技術を用いることで協働ロボットに接近した人を適切な距離で検知。そのため、従来方式の安全センサーに比べ、ロボット停止領域を狭く設定することができる。協働ロボットの安全センサーとして用いることで、人がロボットに接近した際に検出される過剰な一時停止(チョコ停)を減らし、ロボットの生産性向上に貢献する。