2023年10月12日 11:59

Matrixチームは8年間の努力を通じて、壊れにくい「軟性」を持つ断熱保温新材料の開発に成功し、それをY-Warmと命名。世界を悩ませてきた難題を解決することに成功した。
ナノ多孔質材料(エアロゲル)が1931年に発見されて以来約100年近く、この材料の持つ最も優れた、断熱性はあるが「壊れやすい」という欠陥は、学術界、そして産業界を悩ませてきた。その解決方法として、粉末状に加工(ナノ中空ポリマー等)を製品に配合した。粉末化後は本来の構造が破壊され、添加量は制限されるものの、大部分の製品の熱伝導率は大幅に向上。特に織物に使用される際、保温機能は従来の性能とは比べものにならない程に向上した。
Y−Warmは、隔壁の厚みは20−280 nm、孔径は30−190μm。95%以上の閉孔率及び96%以上の空隙率、EUの205種類の有害物質SVHC安全性試験に合格した、冬季服装保温応用に完全に適した断熱新素材。また世界で初めて、防寒衣料に軽量で薄く保温性のある革命的な創造をもたらす事のできる素材でもあり、その技術は国際特許権を取得している。
Y-Warm保温材研究開発機構によると、Y-Warmは優れた防寒素材であり、服の表生地と裏地の間に充填し、冷気を遮断する保温層をつくる。それにより保温層外の冷気の内部への伝導が遅くなり、保温層内の人体から放出される熱の流失が減少し、十分な防寒保温性を実現。また適度な吸湿性を備え、その蒸発速度による速乾機能も併せ持つ。詳しくはこちら。