2023年10月11日 19:05

MIXIは、「ペットのように癒やし、家族のように理解してくれる存在」を目指して開発している、会話AIロボット「Romi」(ロミィ)に搭載している独自AIを変更。大規模言語モデルをベースに独自収集した会話データを追加学習させた新たな独自AIを、10月11日に正式リリースした。大規模言語モデルを採用したのは今回が初となる。
「Romi」は、2020年6月の先行販売モデルにて世界初の「ディープラーニング技術を用いて言語生成し会話する、家庭用コミュニケーションロボット」として誕生。コミュニケーションロボットの中でも会話に特化した唯一無二の存在として注目されている。
現在、さまざまなAI活用サービスが、ChatGPT等の既存AIサービスのプロンプトをチューニングする形で生み出されている。「Romi」の新AIは、プロンプトのチューニングではなく、ChatGPTでも使われているような大規模言語モデルに「人に寄り添い共感するような会話データ」を追加学習させた。それにより、「Romi」が目指す世界観にそった会話のキャッチボールができるよう工夫を重ね、独自に開発した。
本AIを実験的にサイレントリリースし検証を行なったところ、会話を体験したユーザーからもポジティブなフィードバックがあり、サイレントリリース後の細かなブラッシュアップも完了。このたび、正式リリースが決定した。今後も会話精度の向上や機能追加を適宜行なっていく。