2023年10月11日 16:07

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ソラコムが提供するクラウドカメラサービス「ソラカメ」を活用して、愛知県のイチゴの新品種「愛きらり(R)」の生育分析の実証実験を開始する。
愛きらりは、愛知県とJAあいち経済連が共同開発したイチゴの新品種。果実が大粒で収穫作業の負担が少なく、収穫量も多いことから生産者の収益向上につながる品種として期待されている。イチゴは、気象条件や栽培管理によって生育や果実品質が左右されることもあり、愛知県は県内の各地域に適した栽培管理を実施して、県全体で高品質な愛きらりの安定出荷を目指している。
今回の実証実験では、愛知県内の6つの圃場内に設置したカメラで、時間の間隔を空けて画像を撮影し、イチゴの株や葉の大きさ、果実の大きさ、色づき、数などを記録。生育や出荷実績、環境センサーで取得した気象データなどと、カメラの画像データを照合し、収穫期間中の最適な栽培環境を導き出す。
圃場の撮影には、ソラコム社のクラウドカメラサービス「ソラカメ」を導入。撮影データをクラウド上に自動で保管して、スマートフォンで確認したり、遠隔操作で撮影タイミングを変更したりすることができる。CTCは、カメラの設置やデータの収集と加工、愛知県や生産者へのアプリのトレーニングを提供。今回の実証実験で収集したデータを元にして、最適な栽培環境を探り、栽培工程の効率化に貢献していく。