2023年10月10日 15:36

CACは、音声感情解析AI「Empath」を搭載し、3Dゲームのキャラクターの表情生成を支援するサービス「DeepEmo(ディープエモ)」の提供を、10月10日から開始する。
現在、ハイエンドゲーム制作における3Dキャラクターの表情アニメーションは、アニメーターが1つのキャラクターごとに手作業で表情を作成するのが一般的。そのため、ゲーム内に登場するキャラクターや台詞が多くなるほど、アニメーターの工数が増加し、コストが高くなる傾向がある。
「DeepEmo」は、3Dキャラクターの感情を台詞音声から解析する技術。スクウェア・エニックスが2023年1月24日に発売した「FORSPOKEN(フォースポークン)」開発に利用された。事前収録された台詞音声から感情値を時系列データで出力し、3Dアニメーションソフトに読み込ませてキャラクターの表情の自動生成を行った結果、約95%の制作時間を削減した。
本サービスは、「FORSPOKEN」開発時の技術とノウハウをもとに、感情解析のモデル生成方法を再検討。一般の3Dゲーム開発にも、DeepEmoによる感情解析の結果を利用できるようサービス化したもの。ユーザーからCACに台詞音声データを送ってもらい、CAC側でDeepEmoによる解析を実行し、表情生成に活用できる感情値をCSVファイルで納品する。価格は、初期費用が80万円(モデルのチューニングを含む)、基本利用料5万円(500ファイルまで解析可能)、すべて税別。