2023年10月06日 16:01

ハート・オーガナイゼーションは、同社が開発・提供する遠隔医療支援システム「Caseline(ケースライン)」を、新座志木中央総合病院と同グループの佐々総合病院の脳神経外科の臨床現場に導入した。

これまで、奥村浩隆医師が週1回、佐々総合病院を訪れて外来診療および血管内治療を行っており、患者の治療方針についての症例相談ができる機会が限られていた。Caselineの導入により、佐々総合病院の医師がカテーテル画像や電子カルテを共有しながら通話で症例相談を行うことが可能に。曜日や時間の制約を受けることなく、診断が行えるようになった。

Caselineは、救急搬送・処置中の現場医師と遠隔の専門医とをリアルタイムでつなぎ、施設内で表示されている医用画像・映像を、タブレット端末を介して共有しながら音声通話で遠隔診断をサポート。また、治療の方向性を遠隔の専門医に相談するための遠隔医療支援ツールとしても利用できる。わずかな手順で双方向のコミュニケーションが開始できる点が特長。Caselineは医療機器プログラムの認証を受けており、3省2ガイドラインに準拠。また、外部サーバーを介さないのでサーバーやデバイスにもデータが残らない。

Caselineはこれまで循環器内科を中心に導入されてきたが、脳神経外科領域では初めての導入となる。今後もCaselineの導入を拡大することで「医師が世界中の専門医と協力して治療ができる世界」の実現を目指す。詳しくはこちら