2023年09月27日 19:46

テムザックは、ロボット技術を用いた「WORKROID農業」を実践中の宮崎県延岡市内の圃場にて、第1回目の収穫を行った。

米は日本の数少ない食料自給品目だが、農業従事者の最も多い割合を占めているのは75歳以上。高齢化・担い手不足、そして耕作放棄地の拡大に歯止めがかからない状況の中、省力化・省人化に向けた技術革新が必須となっている。

同社は、長年培ってきたロボット技術を活かし農業課題を解決するため、2022年12月に、延岡市、北浦農業公社と連携協定を締結。2023年4月には、延岡市に農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」を開設し、農業経験のない人でも取り組める省力化農業 WORKROID農業を本格始動した。

2023年春から、雑草抑制&遠隔監視ロボット「雷鳥1号」の開発・投入、ドローンによる播種作業の実施、水管理システムの運用などを最大限活用し、米粉用米の水稲直播栽培を実施。米作りにかけた労働時間は、既存農業と比べ大幅に削減したにもかかわらず、無事稲穂が実り、1反辺り400kg弱収穫することができた。

これにより、WORKROID農業が標榜する「省力化」「土地に張り付かない農業」などを実現できる可能性を確認することができた。今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫したWORKROID米を製粉し米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも挑戦する。