2023年09月26日 15:05

積水化学工業住宅カンパニーは、「セキスイハイム」の最新技術により創エネ性能が向上し、実生活におけるCO2排出量が実質マイナス0.8トン/年となることを実証した。これは、家を建て、生活を続けるほどに環境貢献できる可能性があることを示している。
同社は共同実施者であるニチコン、電力中央研究所、東京大学生産技術研究所とともに、「エネルギー自給自足型ユニットの技術開発・実証」に取り組んできた。平均9.2kWの大容量PVと大容量蓄電池、さらにV2Hを一台のパワコンで接続する新トライブリッド蓄電システムを開発。これは、電力変換ロスの少ないシステムにより接続可能なPV容量を拡大するもの。PVによりたっぷり発電したエネルギーを自家消費することで自邸でのCO2排出量が抑制され、さらに余剰電力を売電することで地域社会のCO2排出量削減効果も拡大した。
2021年6月より、技術開発とその技術を実装したオーナーの電力データをモニタリング。その結果、居住中に消費するエネルギーを上回るエネルギーを、太陽光発電システム(PV)等により創出することを実証。創エネをCO2排出量の削減とみなすと、CO2排出量は1邸あたり、平均で実質マイナス0.8t-CO2/年(杉の木約57本のCO2吸収効果に相当)となる。
今後は、本事業で得られた優れた環境貢献技術の早期普及拡大を推進し、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、豊かな暮らしの実現を目指す。