2023年09月13日 15:57

ロボットベンチャーの ドーナッツ ロボティクスと、ヘルステック事業を展開するMEDIROM MOTHER Labs(マザーラボ)が、「事業提携に関する基本合意書」を締結した。

見守りロボット「cinnamon」は、2016年、ドーナッツロボッティクス創業者が、離れて暮らす80歳を越える母親の為に、開発をスタートした。この度、マザーラボが開発した充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet(R)」が取得したバイタルデータを、高齢者向けにチューニングしたChat GPTと連携。それにより、異常を検知した際の本人に対する声がけやバイタルデータに応じた会話を可能とする。

これまで見守りロボットが普及しなかった一因は、AIの自然会話に限界があった点。ドーナッツ ロボティクスは、複数の特許申請中のChat GPT会話システムを開発し、高齢者にストレスのない会話を実現した。今後、マザーラボが開発する「MOTHER」が、このChat GPT会話システムと連携する事で、高齢者の緊急事態の発生を早期に発見し、対応することを目指す。

「MOTHER」が計測したバイタルデータの異常を元に見守りロボットが利用者へ問いかけを行い、応答がない場合は離れて暮らす家族にSMSで通知を送信。家族は「cinnamon」に搭載されているカメラにより、遠方でも状況を確認することが可能になる未来の実現を目指していく。