2023年05月09日 09:47

熊本私学教育支援事業団は、「熊本学習支援センター 天草下田南校」を開設する。
「熊本学習支援センター」は、さまざまな事情により、在籍校で学習を続けることが困難な生徒や中途退学したけれど改めて学びたい人などに対して、学習の場を提供するとともに子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供することを目的として2015年に設立された。2021年熊本県の不登校児童生徒数は2684人と、前年度より356人増加するなど、年々増加の一途を辿っている。特に、このコロナ感染拡大の中、小学生の不登校ひきこもりの数は急増し、全国の不登校の数は24万人といわれ、そのような子どもたちの心のケアは必須だと思われる。学習支援センターではこれまでの実績を基に、ともに学び、遊び、少しでも子どもたちの笑顔を生み出す場となれればとの思いで、困難を抱えた子どもたちの支援を行っている。
8年間の活動の中で、家から出られない子どもたちの支援をどのように行うべきかを模索し続けていた。面談や相談を重ねる中、保護者からは「一時でもいいので、自然豊かな環境の中で生活と学びを伸び伸びを行える施設があれば」との意見が多数あり、その希望を形にするべく、今回、天草下田南地区の廃校(旧・下田南小学校)を使用して、学習をしながら多くの自然体験ができる環境を創る運びとなった。8月の開校に先立ち、5月21日に下田南小学校にて学習支援センターの子どもたち、スタッフ、下田南地区の住民の人々と共同の記者会見を行う。