2023年03月20日 16:19
「山と溪谷社」は、作家・翻訳家の白取春彦さんの編訳による「超訳 猫が教えてくれた明日を生きる勇気の言葉」を出版する。物価高、気候危機、戦争–先行きが不透明で正解がない時代にあって、少なからぬ人が不安を覚えている。このようなときだからこそ、世紀を超えて読み継がれてきた賢人たちの言葉から、勇気や元気を受け取ってもらえたら、との思いで本書は刊行された。
本書にも登場する、ニーチェ、ヘッセ、サルトル。この3人に共通するのは「猫が好き」ということ。そして、これまで数々の「超訳」本で多くの読者を魅了してきた白取春彦さんも大の猫好きで、現在18匹の猫と暮らしている。その白取さんに、混迷の時代を生き抜いてきたニーチェ、ヘッセ、ビトゲンシュタインなどの著作から珠玉の名言を厳選してもらった。これまでの「超訳」を超えた「猫訳」といってもよいほどの、誰にでもわかりやすい名訳の数々を、心癒される猫の写真とともに紹介している。
ただ猫の姿を眺めているだけで、くすっと笑えて、あたたかい気持ちになれる本書。4月を目前に、新しい職場にデビューする新社会人や、転勤や異動で期待と不安が入り混じっている人、新しい学校や学年に進む学生にもおすすめしたい一冊となっている。桜の咲くこの季節に、あらためて心を開くこと、オープンマインドでいることの大切さを、猫に癒されながら受け取って欲しいとしている。定価1650円(税込)。