2022年10月03日 09:02

コニー電子は、本体の大部分を紙で製作したスピーカー「Koala A-1」の試作設計を行い、製品化に向けてクラウドファンディングの予告ページを公開した。

近年環境への負荷をおさえるため、プラスチックストローが紙に置き換えられるなど、紙材料が注目されている。しかしながら紙固有の反りやばらつきのため、一定以上のサイズの製品を製作するのが難しく、フロア型のスピーカーの本体には紙材料は一般的には用いられてこなかった。そこでコニー電子は紙加工で独自のノウハウを持つマルタ工業と協業し、コニー電子のスピーカー設計技術と組合わせることで本体のキャビネット部分を含め大部分を紙で製作したスピーカーの実現に向けて技術検討を進めてきた。約2年に渡る検討の後、職人の手作業とレーザー加工を組み合わせることで本体の約95%を紙で構成したフロア型のスピーカーを試作製作をすることができた。

コニー電子はこの成果を社会実装するため、紙でできたBluetooth/有線対応のスピーカー「Koala A-1」として製品化のためのクラウドファンディングを行う旨の予告ページを公開。「Koala A-1」は、本体の大部分を再生紙で作ることで資源を有効活用する。なおかつ本体はラップの芯の製法を応用した工法で製作され、硬くて実用的な耐久性を持つ製品とすることができた。灰色を基調としたモダンデザインを採用し、紙の素朴な手触りを感じさせる見た目には、様々な場所に溶け込み、質素で上質な暮らしを演じてくれるよう思いが込められている。また、紙の良さを活かす音響設計により高音質を実現した。

クラウドファンディング予告ページ