2022年09月27日 09:30

AQUARIUM×ART atoa(アトア)では、環境エンリッチメント(動物福祉の立場から、飼育動物の「幸福な暮らし」を実現するために具体的な方策)の一環として、廃棄処分予定であった消防ホースを再利用したエンリッチメントアイテムを制作した。その第1弾はコツメカワウソに特製ハンモックをプレゼントする。

エンリッチメントアイテムには、生きものたちが遊ぶ「おもちゃ」や、餌をあえて取りにくくして餌を探したり、食べたりする時間を延長させる「フィーダー」など、多様なアイテムがある。どれにも共通する重要なポイントに安全性が挙げられるが、消防ホースはその耐久性や加工のしやすさから、全国の動物園・水族館で環境エンリッチメントに利用される事例が多くある。

今回、エンリッチアイテムを作成するにあたり発案者である飼育員がアイテムの素材として消防ホースを提供してもらえないか神戸市消防局に相談したところ、SDGsの観点から賛同してもらい、廃棄処分予定であった消防ホースの一部を譲り受け、生きものたちへプレゼントを作成した。

素材が丈夫な故に、20mの長さのホースを編み込んだり、穴をあけたり加工にてこずる場面もあったが、模索しながら2つのアイテムが完成。「ハンモック」は、コツメカワウソへのプレゼント。「フィーダー」はカピバラへのプレゼントとした。

ハンモックは9月28日13時より実施するコツメカワウソ「お浜」の誕生日会内にてプレゼントする。