2022年03月29日 12:59

LearnMoreは、教員を対象に学校DXの現状と、先生の働き方調査のためのアンケートを実施した。その結果、「先生用タブレットが配られた」と言う回答は8割を超えたが、依然100%には遠いことが分かった。これは子ども達の1人1台端末整備が優先された結果と伺える。
ICT端末配付後の実感としては「授業が以前よりよくなった」が76.9%、「よくなっていない」が15.4%。「授業が以前より良くなった」理由として多かったのは「授業中に選択できる指導法が増えた」「子どもからの発信等双方向の授業ができる」「図や資料等を綺麗に見せることができる」など。授業以外の校務においては、「会議や資料共有がペーパレスになった」「生徒たちへの連絡手段として活用できる」などの声が多かった。
一方、「よくなっていない」主な理由は「端末ロック解除やアプリのログイン等、数名の生徒が躓くと授業が止まる」「端末から校務系サーバーへアクセスできずデータ連携できていないから」などが多かった。
なお、配付されたものの、ICT端末を「毎日は使用していない」という回答も20.9%に上り、さらに「ほぼ使わない」と言う回答も3.3%あった。その理由としては、「忙しくて新しいことに着手できない」「授業で使用するには準備が大変」「授業以外の校務で活用できていない」等が挙げられた。今後の教育現場のDX化に向け、その障壁になっているのは「先生の業務毎の優先度が曖昧(選択と集中できない)」だと言う状況が明らかになった。