2022年03月09日 12:33

鈴鹿工業高等専門学校の兼松秀行特命教授は、山本鍍金試験器との共同開発により、バイオフィルムリアクター(C-BIKA-01)を製品化した。
本装置は、人工的・加速的に、再現性よく、環境中に存在する常在菌を使ってバイオフィルムを材料表面に形成させる装置。同高専にて確立した抗菌・抗ウイルス・抗バイオフィルム材料評価プラットフォームとこの装置を組み合わせることで、バイオフィルム(ぬめり)材料開発が加速化されることが期待される。
コロナウイルスCOVID-19の感染が世界で広まる中、感染に対する関心は一般市民まで広がっている。中でも「ぬめり」の原因となるバイオフィルムは、日常生活から産業上の広範囲な活動に影響を及ぼす問題となっている。この問題解決には、ぬめり(バイオフィルム)を的確に捉えるラボでの試験が必要。
兼松特命教授らの研究チームは、GEAR5.0マテリアルのプロジェクトの中で、抗菌・抗ウイルス・抗バイオフィルム材料の評価プラットフォームを確立。本装置を用いて評価プラットフォームと組み合わせることにより、ラボで材料表面上に迅速にぬめり(バイオフィルム)を発生させ、迅速に評価し、開発へとつなげることが可能となった。リアクターC-BIKA-01は1号機であり、試験片サイズの標準が10x15mmの板状試験片を想定しているが、より大きな試験片にも対応可能。バイオフィルムリアクター(C-BIKA-01)製品情報はこちら。