2022年02月10日 09:57

双日は、2月9日、日本ハムとの間で、水産原料の輸入、水産加工食品の製造・加工・販売事業を運営する「マリンフーズ株式会社」の全株式、および関連する資産を取得することを合意し、同日付で株式譲渡契約を締結した。

日本ハムの完全子会社であるマリンフーズは1964年創立の水産食品加工会社。日本はもとより、ベトナム、ロシア、チリを含む全世界から各種水産原料を仕入れ、東南アジアを中心とした海外の提携工場や自社工場にて加工し、日本国内における45カ所の営業拠点を活用して約4000社の顧客と直接商談する販売体制を構築するなど、国内水産市場において確固たる地位を築いている。

健康志向の高まりや調理の簡便化ニーズの増加を背景に、回転寿司や総合スーパーなどにおける水産食品市場が今後も世界的に拡大していくことが見込まれる中、マリンフーズの強みである顧客基盤・商品開発・加工機能と、双日の有するグローバルネットワークやリソース、および豊富な事業投資実績による新規事業開発能力を組み合わせることで、アジアや北米をはじめとした海外展開の強化・拡大を図る。また、リテール分野ではマーケットニーズを起点としたコンシューマー向け新商品の開発、EC事業・通販事業の強化による新たな顧客基盤の構築を推進するほか、水産分野では双日が従来から取り組んでいる長崎におけるマグロの養殖事業や中国のマグロ加工卸売事業の拡充に加え、さらなる製造・加工機能・商品開発の強化を図る。

双日