2021年08月18日 07:12

京セラコミュニケーションシステムは、無人自動配送ロボットによる工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実証実験を北海道石狩市石狩湾新港地域の公道(車道)において8月16日から開始した。
新型コロナウイルス感染症の影響により、ラストワンマイル物流における「遠隔・非接触」での物流ニーズの増加や、配送における人手不足がより一層加速すると予測されている。KCCSグループでは、ICT技術と情報通信基盤整備や再エネ設備導入などを通じて蓄積したインフラ構築ノウハウを融合し、地域における物流課題の解決に向けたモビリティサービスの開発に取り組んでいる。
本実証は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」で採択された、北海道石狩市における「工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現」の取り組みとして実施するもの。
本実証では、広域にわたる工業団地での共同利用・効率的な配送を想定し、従来よりも大型・高速なロボットに複数サイズのロッカー20個を搭載し、車道を走行する。無人の自動配送ロボットが車道を自動走行する試験は国内初の取り組みとなる。
実証実験は8月16日~9月中旬実施。1台の無人自動配送ロボットが、地域内の小売店商品や企業間輸送貨物を集荷、効率的なルートを選択・走行し、配送します。ロボットへの荷物の預け入れ、荷物の受け取り、ロッカーの開閉などはスマートフォンで管理する。