2021年05月26日 16:26

花王は、化粧品のボトル容器に、ケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を採用し、2021年6月より化粧品ブランド「トワニー」のボトルを皮切りに順次導入する。
昨今、環境負荷低減への社会的な機運はいっそう高まっており、化粧品業界においても、環境に配慮した商品を選択する人が増えるなど、消費者の購買意識に変化がみられる。一方で、再生プラスチックを包装容器として採用するためには、品質の担保と安定供給が必要となる。
今回、花王が化粧品ボトル容器に採用するケミカルリサイクルPETは、日本環境設計が保有するケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」により開発された。この技術は、使用済みPET素材の容器を、バージンPETと同等の品質を有するPET素材に再生できる。製造された再生PET素材は、内閣府食品安全委員会に食品容器としても承認されるなど、品質面でも評価を受けている。また、これまで難しいとされてきた、着色や加飾のある、また中身の剤が付着した化粧品容器でも、バージンPETと同等の品質を有するPET素材へのリサイクルが可能。
花王では、今後、化粧品PETボトル容器の水平リサイクルを実現すべく、ケミカルリサイクルPET素材を使用したボトル容器の採用を順次拡大。使用済み容器の回収、再利用についても検討を進めていく。