2021年05月07日 17:15

「空間除菌」ら4社は、大空間における安全・安心な室内環境の提供を目指し、空調設備向け除菌システムを新たに開発。3000人規模のコンサートホール「Zepp Haneda(Tokyo)」(東京都大田区)において2020年9月より実証実験を複数回にわたって実施し、有効性を確認した。今回、その成果をもとに、広沢電機工業を含めた5社により製品化した、空調専用噴霧ユニット「DVAC-4000」の販売を開始する。

本製品の特徴は、既存の空調設備に後から容易に設置することができ、大空間に新たに除菌システムを導入することが可能である点。本製品1台で床面積750m2の空間(天井高:約3.5mの場合)をカバーする。ミストには、三慶が製造特許を有する「クロラス酸水」(亜塩素酸水)の希釈液を利用。クロラス酸水は細菌・ウイルス・カビに対して優れた除菌力を有し、除菌効果は第三者機関によっても実証されている。

本製品は、実用空間において一定の広さの空間に一定の粒子数のミストを一定時間維持することが可能。空間除菌が開発した専用の噴霧ユニットによって極めて微細なミストを生成する。独自の特許技術によって一般的な加湿器の1/10~1/20にあたる0.3~0.5μmの粒子径を実現、ブラウン運動によって空気中で落下しにくく拡散するため、空間で長く滞留することができる。このミストを既存の空調設備を介して大空間に行き渡らせることで、空気中に浮遊する細菌やウイルスなどの除菌を行う。