2021年04月12日 12:46

三和商会とシライは、三和商会が製造する卵殻配合バイオマス素材「NEQAS BIO」を活用したアパレル業界向けマネキン「ReBody WITH ES」を共同開発した。

各業界での環境対応が進む中、特にアパレル業界での対応は積極的。今回の開発に当たっては、衣料のみならず、それを支える副資材であるマネキンの環境対応も必要と考えた。副資材の環境対応で使用される主な代替材料は植物由来のバイオポリエチレン。日本はこの素材を全て輸入に頼っているのが現状だ。世界中で環境対応が進む中、調達が困難となり、国内調達可能なバイオマス素材の活用が急務となっている。日本は卵の消費量世界第2位(年間330個/人)の卵の大好きな国民で、卵殻は年間27万トン排出されており、肥料、飼料等に活用はされているが、多くは廃棄されているのが現状。バイオマス素材である卵殻は食品廃棄物削減やバイオマスプラスチック調達の課題を解決する「もったいない資源」であると考えている。

「ReBody WITH ES」とは、食品工場から排出される卵殻を25%配合した環境配慮型の全く新しいマネキン。シライの成型技術を活かし、マネキン製造に応用することに成功した。バイオマス素材である卵殻を使用することに化石燃料削減に貢献する。チョークの原料でもある卵殻を使用することにより、従来のプラスチック同様に軽量でありながら、石膏のような温かみのある質感を有している。ファッションを支えるマネキン(衣)を我々が大好きな卵(食)からつくり、広め、環境(住)を守り続けていく思いをこの商品に込めた。

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