2021年04月09日 17:51

須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの「ビーチマット等の整備により車いすのまま楽しめるビーチづくり」が、国土交通省観光庁の「持続可能な観光の実現に向けた先進事例2020年度」として掲載された。

国連世界観光機関(UNWTO)では、「持続可能な観光」を、訪問客、産業、環境、地域の需要に適合しつつ、未来の経済、社会、環境への影響に十分配慮したもの、と定義している。この事例として須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが評価されたポイントは、ビーチマットと水陸両用車いすの導入により、車いすの人も介護者や家族と一緒に海を楽しめるようになったこと。また、これにより、車いすの人がいる家族やベビーカーの子ども連れ、高齢者の訪問が増加。一夏に100人を超える市民ボランティアが集まり、「市民のみんなでユニバーサルビーチをつくっていく」風土を醸成できたことなどが評価された。

須磨ユニバーサルビーチプロジェクトでは、神戸市の須磨ビーチにて、2017年5月、日本で初めてビーチマットを導入することにより、障がいの有無に関係なく海を楽しめる活動を開始。今では「出張ビーチマット」と名付け、全国各地に「ビーチマット」と「水陸両用車いすヒッポキャンプ」をレンタルしている。

今後も、withコロナ、afterコロナ禍での国内観光受け入れに備え、全国どこのビーチでも、車いすユーザーも楽しめる環境づくりを継続していく。