2021年02月03日 18:40

東京メトロでは、暮らしが大きく変わる中、利用者の多様な働き方に寄り添い、「駅をビジネス・生活空間の一部」として、より便利に快適に利用できるよう、個室型ワークスペース「CocoDesk(ココデスク)」の設置を進めている。

「移動中の駅ナカで仕事ができれば、会社に戻らず自宅に帰れるのに」。そんな利用者の声に応えるため、東京メトロでは2016年から、より便利に地下鉄を利用してもらえるよう駅構内にワークスペースを設置している。2018年6月から富士ゼロックスと共同で、駅構内での個室型ワークスペースの実証実験を開始。実証実験に参加した人へのアンケートでは「駅構内にある利便性」「安心のセキュリティ空間であること」に高い評価を受けた。一方、実証実験時は天井の無いブースであったため、「周囲の音が気になる」「暑い」といった意見も多くあったことから、ブースに天井とエアコンを設置。設置にあたっては駅構内という制約から、消火設備が必要となることや、エアコンの排水の問題など、様々な課題があったが、天井に消火設備を併設する、エアコンの排水は蒸発させる手法をとるなどして一つ一つ解決した。

実証実験での検証結果を基に、より快適に過ごしてもらうため、遮音性を高める吸音材の設置や、ブース内の照明やデザイン等にも改善と工夫を重ね、現在のブースが完成。東京メトロでは「CocoDesk」を、3月末までに26駅46台を設置予定だ。