2021年02月02日 12:30

小林クリエイトは、個製品の流通経路を特定することで無断転売や模造品・模倣品からブランドを守る「トレーサビリティシステム」の提供を2月1日から開始した。
同社は、1937年に国内で初めて計測用記録紙の製造に成功した印刷会社。創業80年を超えた今、配送伝票や配送ラベルをはじめとする数多くの印刷物を提供すると同時に、自動車製造業向けの生産物流システム等のシステム開発、郵送物等に関するデータ処理事業など多岐にわたる製品・サービスを提供している。
ネットショッピングなど非対面での販売機会が増加し、多くの企業でネット販売が拡大している。一方で、ネット取引の普及にともなって高額転売や偽ブランド品などの不正も横行している。これまで、こうした出品の出所をつかむことは難しく、不正な販売者を見つけて根本的に解決するということは、極めて困難だった。不正な製品の流通を許せば、消費者の信用も失いブランドの価値も維持できなくなる。同社ではこのような社会問題に取り組み、「トレーサビリティシステム」を開発した。
同社の「トレーサビリティシステム」は、製造ロットのみならず、製品一点単位で正規品を保証するトレーサビリティ管理により、流出した製品ごとに、その流通経路を調べることができる。クラウド基盤上にデータベースを構築し、インターネットを介してシステムを利用できるため、多数の事業者を経由する複雑な流通経路にも柔軟に対応することが可能だ。また、識別コードとして、透明なQRコード(オプション)も使用可能で、ブランドイメージを損なわないトレーサビリティを実現できる。