2021年01月29日 18:30

大東建託とグリッドデータバンク・ラボは、「スマートメーター」のデータを用いた実証実験を、建築中の8現場を対象に実施した。

東京電力パワーグリッド、関西電力送配電、中部電力、NTTデータが組合員となり、140を超える会員(企業・団体)と共に運営。電力使用量を30分単位で把握できるスマートメーター等から得られる電力データと各企業が提供するデータを組み合わせ、さまざまな活用事例の検討・共有を行っている。

建設業界では、作業員の高齢化、若年層の従事者の減少などを背景に、働き手不足および現場監督を担う技術者の減少が深刻な課題になっている。大東建託では、時期によってばらつきのある現場労務の平準化を通した現場作業員の働き方改革に取り組んでおり、各現場の稼働状況を詳細かつ効率的に把握する方法を確立することで、より効率的に働くことのできる新しい労働環境のスタンダード化の実現を目指す。

グリッドデータバンク・ラボは、全国の電力会社が設置するスマートメーターによって収集される電力データを異業種データと掛け合わせて分析することにより、さまざまな社会課題の解決や産業の発展に貢献する。今回の実証実験では、工事現場におけるスマートメーターから取得した電力データと現場に設置したカメラの情報の分析を通して、現場の稼働状況の検知や労務効率の可視化に向けた実証実験を行った。