2020年12月15日 12:13

オリックスは、足場・仮設機材レンタル大手の杉孝グループホールディングスの発行済み株式の過半数を取得することで合意した。
杉孝GHDは、1953年に創業した、足場機材を取り扱う杉孝を中核会社とする持ち株会社。足場・仮設機材のレンタル事業を中心に、足場設計の図面制作や工事現場における安全指導コンサルティングなど建設業界向けサービスを展開し、足場・仮設機材レンタル売上高において業界第2位のシェアを有する。同社は、配送とオペレーションに高度な安全性が求められる石油プラントや橋梁などの補修・メンテナンス工事向けに長年の実績を有し、近年は都心部の高層ビルや再開発現場向けにも展開している。
杉孝GHDは、BIMを活用した足場図面のデジタル化やVR技術を用いたバーチャル点検など、ICT技術を用いた先進的な取り組みを積極的に導入することで建設会社のニーズに応え、国土交通省が推し進める「i-Construction」に貢献している。また、安全性と組み立てやすさに優れた次世代足場を大手足場メーカーと共同開発し、工事現場における労働災害と作業負担の軽減を推進している。
オリックスは、グループの国内営業ネットワークとの連携を図り、杉孝GHDが長年培ってきた事業基盤の拡大と、現在推進するデジタル投資や次世代足場の導入加速化など、杉孝GHDのさらなる成長を支援。本件出資により、建設・物流関連機器レンタル業界における連携を進め、今後も出資先のさらなる拡大を含めた事業のスケールアップを図る。