2020年12月11日 14:41

半熟仮想とサイバーエージェントは、様々な産業での価格・クーポン・ポイントを科学的にデザインするソリューション「カカクのカガク」の提供を開始する。
半熟仮想では、データ・アルゴリズム・数理を組み合わせて事業や政策をデザインする技法の構築・実装・布教に取り組んでいる。事業実装において注力している領域の一つが価格設定だ。過去の購買データや消費者属性などに基づき、状況や顧客に応じて最適な販売価格を科学的に予測する「個別最適時空間プライシング」の開発と導入を進めている。
両社は業務提携を8月に発表。今回、共同プロジェクト第1弾として、2社の技術と経験を集約した小売業向け価格最適化パッケージ「カカクのカガク」の提供を開始。「カカクのカガク」は、企業毎に適したデジタル販促施策立案を図るため、過去データの分析から需要予測モデルを開発することで、小売業における価格・クーポン・ポイント発行等を最適化し、さらにサイバーエージェントが強みとする企画および運用力を活かすことで企業の販促施策と効果最大化を支援するサービスだ。
新たなデジタル販促商品を企画するとともに、購買やクーポン配布履歴等のデータから短期的に収益を最大化する価格を予測。さらに店長などの経験値や直感もかけ合わせ、ブランド維持など長期的な目標も考慮した最適な価格を導き、価格自体の変更や割引クーポン・ポイントなどの発行を通じて最適価格を実現する。