2020年12月09日 18:24

スマートアパレル「e-skin」を展開するXenomaは、マスク着用時における日常生活への影響を考察するため、マスク内部の酸素濃度を計測する実験を行った。

同社では、マスク着用による息苦しさはマスク内の酸素濃度と関係していると考え、静止時及び走行時のマスク内酸素濃度を計測する実験を実施。酸素濃度は大気中において21%あり、厚生労働省により18%が安全下限界とされている。酸素欠乏状態の空気を吸入することで酸素欠乏症になると、集中力低下のほか、めまいや意識喪失に繋がるおそれがある。

実験は、Xenomaが生産販売する布マスク2種「やさしい 洗える布マスク」「すずしい 洗える布マスク」及び不織布マスク2種類に、通気性や涼しさを訴求して販売されている4種類の布マスクを加えた計8種類を対象として実施した。その結果、Xenomaのマスク2種を除く6種類のマスクにおいて、静止時・走行時のいずれにおいても計測の平均値18.3%以下を観測し、安全下限である酸素濃度18%を下回るケースが頻繁に確認された。

「すずしい 洗える布マスク」は静止時・走行時のいずれにおいても19%以上の酸素濃度を確保しており、「やさしい 洗える布マスク」については走行時に酸素濃度が18%を下回るケースがある一方、静止時には19%以上の酸素濃度を維持する結果となった。今後もXenomaはユーザーにおける生活の質の向上と予防医療の実現の両立を目指す企業として、新型コロナウイルス感染症拡大による社会課題に対し継続的に取り組んでいく。