2020年10月28日 18:51

東急の社内起業家育成制度4号案件「ROADCAST」およびTISは、東京23区内において、「WALL ARD」事業の実証実験を、11月2日(月)から開始する。

ROADCASTは、2018年7月の事業開始から、落書きなどに悩む渋谷エリアに点在する住居や店舗など、屋外の未活用壁面を一括借用してプロモーションやアート作品の展示を同時展開し、街を丸ごとメディア化することで、新たな文化発信や活性化の一端を担ってきた。

TISの新規事業創出プラットフォーム「U-Studio」を活用して共創された本事業は、施設屋内の空いている「壁面」を対象としてアートを飾りたい「スペース提供者」と、広告を一括掲出したい「スペース利用者」を、アプリケーション上でマッチングさせる。スペース利用者は、ニーズに合わせて広告掲出先の壁面を検索し、条件に合う壁面には1カ所から約100カ所まで、一括選択してリクエストを送ることができる。スペース利用者の広告主には、自社のブランドや商材と相性の良い店舗を選択し、ターゲットに合った来店者層に集中して効率よく情報発信することが期待でき、スペース提供者の店舗には、空いている店内壁面にアートを飾る感覚で広告を掲出することで、新たな収益源を得られるという利点がある。

本事業は、2020年11月からスペース提供店舗の事前登録を開始し、順次マッチングを実施。2021年3月末までを目安に実証実験として手数料無料にてサービス提供を行い、その結果を受け、2021年度以降の事業継続、正式運用を判断する。