2020年07月01日 19:17

埼玉県川島町と凸版印刷は、地域活性化を目的とした包括連携協定を、6月30日に締結した。近年、地域の人口減少問題は深刻となっているが、川島町では、特性を活かした地域活性化のビジョンとして2015年度に「川島町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定。「地域産業の活性化と雇用の創出」「人を呼び込む観光・交流の活性化」を基本目標に掲げ、施策を推進している。

これらの背景のもと、川島町と凸版印刷は2018年度から継続的に地域活性化のための取り組みを進めてきた。具体的には、町の農産物・加工品などの認知度向上やブランド化のため、凸版印刷が運営する日本の食文化情報発信Webサイト「SHUN GATE(R)(シュンゲート)」を通じて特産品の「いちじく」や郷土料理など地域資源の魅力を発信。また、町の観光振興による交流人口の拡大を目的に、首都圏において物産展など各種イベントなどを行っている。

今回、川島町と凸版印刷が行ってきたこれらの取り組みを発展させ、川島町が抱えるさまざまな地域課題の解決に向けて、本協定を締結。今後、川島町と凸版印刷は、本協定を通じた2020年度の新たな取り組みとして、観光コンセプト開発や地域活性化推進団体の設立、農業IoTの推進などを共同で行う予定。

また、凸版印刷は、川島町の協力のもと、川島町を実証フィールドとして地域活性化における新事業開発を行い、川島町の課題解決を実現するとともに、全国で同様の課題を抱える地方自治体への展開も目指す。