2020年05月21日 16:01

Crono(クロノ)は、全国の給付型奨学金が集約され検索できる「Crono My奨学金」のβ版をオープンする。
日本で代表的な貸与型奨学金であるJASSOの奨学金を借りている大学生の割合は37.5%で、JASSOによると奨学金を借りた人のうち約16万人は返済が難しく3カ月以上の延滞をしている。その他カードローンや消費者金融もあわせると、大学生の少なくとも4割が返済義務のある実質的な学生ローンを利用。直近の5年間で累計1万5000人を超える奨学金返済を理由とした自己破産も大きな社会問題だ。一方で、返済義務のない給付型の奨学金も全国に1万2000件程度存在する。
同社では創業以来、奨学金の情報を網羅的に調査し、学生目線のサービス開発を追求してきた。今回、給付型奨学金と、貸与型であっても条件による返済免除や給付が組み合わせられているなど、学生に届けたい奨学金のみを集約した独自の奨学金データベースから、プロフィールを入れるだけで適切な奨学金が表示される無料サービス「Crono My奨学金」をリリースする。
「Crono My奨学金」では、膨大な奨学金情報をすべて「奨学金ソムリエ」がチェックし厳選をした上で約2000件の奨学金を掲載。給付型奨学金を中心に、貸与型については一部が給付、将来の返済免除がある奨学金を厳選して登録した。また検索も簡単なプロフィール入力だけで5分もかからず奨学金の一覧が取得できる。同サービスにより、経済的な理由で夢をあきらめる学生を減らし、過大な学生ローンの返済に苦しむ若者など奨学金をめぐる社会課題の解決を目指す。