2020年05月21日 11:49

順天堂大学医学部膠原病内科学講座の小笠原倫大准教授らの研究グループは、関節リウマチの痛みと天候・運動との関連解明及び、患者の日常生活のサポートを目的としたアプリ「リウマジョイ」を開発し公開した。
関節リウマチは、主に30~50代の女性に多く発症する自己免疫疾患。関節の炎症に伴い、痛みやこわばりが生じ、進行すると骨や軟骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、変形してしまう病気で、国内の患者数は約70~80万人に及ぶと言われている。治療薬の進歩により、近年では痛みを抑えたり、病気の進行を止められるようになっているが、悪化させないためにも日常生活の中で自分の症状を把握しながら、うまく付き合っていくことが大切だ。
従来から、関節リウマチの痛みや体調は天候に影響されやすいと言われているが、実際に日々の天候や運動などの生活習慣が痛みや体調にどのように関連しているかについては、まだ明らかになっていない。「リウマジョイ」は、利用者の日々の体調、痛み、こわばり等に加えて、その日の天候や、前日の歩行数などを記録。収集したデータからその関連を明らかにすることを目指している。また、その日の体調や痛み、こわばりなどをアプリに入力することで、日々の症状を把握することに役立てる。さらに、治療薬の内服や注射を続けるうえで飲み忘れなどが生じないように、カレンダーやお知らせ機能を備えたアプリにすることで、関節リウマチ患者の日常生活をサポートしていく。
ダウンロードは無料。