2020年01月21日 07:38

高島屋では、大正ロマンを象徴する詩人画家・竹久夢二(1884年~1934年)の生誕135年・没85年を記念し「生誕135年 竹久夢二展 ―幻想の美 秘められた謎―」を開催する。

本展は、夢二研究の第一人者で美術史家・竹久夢二学会会長も務める高階秀爾(たかしな・しゅうじ)さんの監修のもと、夢二郷土美術館の所蔵作品を中心に、高階さんの視点で選び抜かれた約150件の作品を4つの章で展観する。アメリカ西海岸滞在中に夢二が新たな画境を求めて描いた「西海岸の裸婦」と「花衣」を、夢二郷土美術館外で揃って公開するのは初めてとなる。

妻たまきとの出会いが、目の大きな独特な女性像「夢二式美人」誕生のきっかけと言われている。S字ラインの身体に心情を表す目・手・足が大きく描かれた女性像は新しい美人画として人々を魅了し、社会現象にもなった。大正半ばには、職業モデルのお葉との出会いにより、実感と奥行きのある女性像が形成されるようになった。昭和に入ると、時代の変遷の中で新たな画境を求めた夢二は、1931(昭和6)年に外遊に出かけ、アメリカ西海岸で美人画この章では、「夢二式美人」と言われる女性像の作品を中心に、夢二の画業をたどる。第2章「遥かな国 夢の世界」、第3章「人生劇場の情念のドラマ」、第4章「新感覚と奇想のデザイン」となる。

会期は京都会場が3月4日~15日、横浜会場が3月18日~30日、大阪会場が4月8日~19日、日本橋会場が5月13日~25日。入場料は一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料となる。