2020年01月16日 17:21

アーキ・ジャパンは、建設業界従事者を対象に「採用の移り変わり」に関するアンケート調査を実施し、その結果を公開した。

まず、「事業の中で最も重いコスト(上位3つ)」を質問したところ、「人件費(75.8%)」を選択した人が最も多く、次いで「建設資材費用(45.8%)」「重機のレンタル・リース費用(19.5%)」「販促・広告費用(15.5%)」と続く。次に、「コストカットしたことはあるか」と尋ねたところ、6割近くが「はい(58.4%)」と回答した。また、コストカットの内容に関しては、事業の中でコストが最も重いと感じられる上位の項目から削減が行われていることが分かった。

また、「オリンピックを控えた2018年~2019年では採用の比率に変化はあったか」と質問したところ、「変わらない(62.2%)」という意見が最も多く集まったが、「増えた(10.5%)」」「やや増えた(22.0%)」といった意見が、「減った(1.9%)」「やや減った(3.4%)」を大きく上回る結果となった。2018年と2019年の過去2年分の採用人数を比較したところ、多くの企業が前年以上をキープしていた。冒頭の調査ではコストカットの対象として「人件費」が最も多い結果となったが、建設業界では採用人数を絞ると言ったことは少ないことが分かる。

「2020年・21年の採用は前年の水準を維持するか」と質問したところ、「前年以上(17.5%)」「前年キープ(53.2%)」といった意見が7割を占め、オリンピック・パラリンピックが終わったとしても建設業界では採用減退の様子はなく、業界全体の今後はまだまだ成長を続けると考えられる。詳細はこちら