2019年12月13日 07:54

宝島社は、第18回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」を2020年1月10日に発売する。

本書は、紙鑑定士とプラモデル造形家の二人組みが謎に挑むミステリーで、紙やプラモデルに関するユニークな蘊蓄が至るところにちりばめられている。選考委員より、「マニアックな薀蓄が面白いだけでなく、それらの知識がしっかり事件に絡んでいる」など、個性的なキャラクターや仕掛けが高い評価を得ている。

著者の歌田年(うただ・とし)さんは、29年間の出版社勤務中にプラモデルと紙の専門的な知識を培った。「自分の専門性を活かした作品ならば他に類がないので、この題材を扱うことで賞を狙いにいった」と戦略を語っている。

本書は、物語の設定だけでなく、事件の謎を解く重要証拠品となる紙を実際に本の中に綴じ込んだ、他にない仕掛け本となっている。

「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」は2020年1月10日発売。本体1380円+税。