2016年11月27日 23:30

世界文化社より、11月26日「世界一うつくしい生物図鑑」が刊行された。本書は自然主義者にしてアーティストであるクリストファー・マーレーが、昆虫から水棲生物、爬虫類、鳥類、植物、鉱物まで自ら保存した標本を独自の手法で作品に昇華した作品。

マーレーは独自の表現手法として、保存された自然物の標本を扱っており、人気を集めた最初の著書「世界一うつくしい昆虫図鑑」(宝島社)」では、昆虫を利用した作品に焦点を当てている。

実は著者は、30年にわたり重度の虫恐怖症だった。ところが自分のアート作品に昆虫を取り入れるようになると、昆虫への恐怖心は急激に薄れ、すっかり昆虫に夢中に。昆虫への美に対する感謝の念が湧くと、長年の偏見や固定観念は瞬く間に消え去るという。「私の作品が、昆虫(ならびに、人々が怖がる他の生き物)に対する感謝の気持ちを引き出されること以外に役に立たなくてもいい」と語る。定価4000円(税別)。